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『女たちの21世紀』No.11
【特集】「マイノリティ」・女性・わたし
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1997年6月発行
単価 : ¥1000 (税込) (税込・送料別)
アジア女性資料センター発行
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20世紀後半、様々な差別反対の闘いが世界中で大きなうねりになりました。日本国内でもその声は高まり、西欧近代国民国家に共通のマイノリティ差別だけでなく、「単一民族」神話が根強いという日本特有の差別構造で、同化と排除を強いられて人権を奪われてきた人々が日本のあり方、私たちの生き方に挑戦しています。
沖縄やアイヌ民族、「在日」女性や部族開放運動、日本国内で差別の長い歴史を背負わされ、今なお人権侵害にさらされ続けている女性たちを中心にこの特集を組みました。私たち日本の女性一人ひとりがさまざまな差別にどのように責任があるのか、どうなくしていくのか、深い自覚と行動が求められています。21世紀に向けて私たちが模索しているのは、性別や民族、文化、思想、その他の点で違う人々が抑圧されずにともに生きられる社会、それをどう創るかではないでしょうか。(巻頭言より要約)
【目次】
日本国内では
【緊急レポート】沖縄から
座談会~復帰25周年、沖縄の女たちは語る 粟国千恵子・桑江テル子・島袋由紀・高里鈴代・渡久地澄子・宮城晴美/祖母の教えと「うないフェスティバル」 みなもとひろみ/国際女性ネットワーク会議「軍隊と人権、女性と子ども」あぐにちえこ/米国女性キャロリン・フランシスさん「沖縄の女性運動を支えて」
「私」を語るー個人史インタビュー
梁霊芝さん「国家・民族に翻弄されないひとりの人間として生きたい」/岸田章子さん・北山俊乃さん「女性が変われば部落が変わる」/青木悦子さん「“アイヌ”になりつつあります」・韓明淑さん「日本のフェミニズムと女性を語る」
往復書簡
近藤恵子「ヤイ・ユーカラの森 計良智子さまへ」/計良智子「多くの人びとに願うこと」/黒多伸枝「エテケカンパの会 小川早苗さんへ」/小川早苗「シノ イヤエ ライケレ」
私の視点
嘘にこめた本音 金栄/国籍条項の裁判から見えてきたもの 鄭香均/拝啓、つかこうへい様 朴英一/私の家族・柳美里の家族 李貴絵/私の人生を変えた識字 西川英子/「マイノリティ同士のつながりを強めよう」 チカップ美恵子/チカップ美恵子著『風のめぐみ』を読んで 田畑佐和子/「マイノリティ」問題を考える 國信潤子/筑豊と私 大津恵子/なぜマイノリティ特集なのか 友政眞知子/
共同行動から
加害者の娘として、被害者の姉妹として 山崎ひろみ/イナグヤイクサヌサチバイ~女は未来を切り拓くさきがけ~ 島袋陽子/知と生をとりもどすために 津和慶子/「思いやり予算」訴訟に関わって 松井義子/社会の流れを女たちが変えよう 吉田満智子
歴史検証
日本国家はどのようにマイノリティを切り捨ててきたか 松井やより/性と民族のはざまで 日本の戦後補償政策にみる民族と性~戦後補償政策にみる「ダブル・スタンダード」の壁~ 金冨子/慰安婦問題からの視点~性と民族~ 山下英愛
法をめぐって
日本の戸籍法の問題とマイノリティ 堀口悦子/アイヌの存在を抹殺する「アイヌ文化振興法」 計良光範/部落解放基本法について 藤岡美恵子/Q&A特措法ってなに? などなど…
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特定非営利活動法人アジア女性資料センター(AJWRC)
E-mail:[email protected]
http://www.ajwrc.org/
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