
SOLD OUT
今日、商品としての性情報の氾濫は本当にすさまじい。現状に批判的な立場をとる男性も、商品としての性の消費者としての男性に関して発言したり、問い返したり、考えたりすることがすでに不愉快なのか、男性たちの声が語られることはほとんどない。男性たちの声をどうしても聞いてみたいと思った私たちは、自分たちで調査に取り組むしかなかった。
回収期間3か月、アンケート配布数2万部、回収数2502通である。協力の求めに応じてくださった多くの人々がいらっしゃったからこその、全国からの声である。
果たしてこれが正しく日本の男性の実情をそのまま映しているかどうかはわからない。しかし2502人の声がここにある。子の声から聞き取れるものに耳を傾け、多くの人々に届けたい。
また後半部分には、海外情報として、先年イギリスのブライトンで開かれた会議でのキーノートスピーチや、買春男性、売春に関する数点の興味ある論文を集め、翻訳したものを伏せて載せることとした。内部学習資料として準備したものだったが、必ず多くの方々に強いインパクトを与えるものと確信し、共有したいと考えたからである。
この調査報告は、東京女性財団から研究支援女性を受けることができた。それをなくしては実現できなかったものであり、心から感謝したい。
「男性と買春を考える会」作成
1998年3月31日発行
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