「f visions」No.5
【特集】深まる軍事化の影で――生存をささえる政治の課題とは
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2022年7月発行 ※今号より価格を見直し、お求めやすくなりました!
単価(冊子版) : ¥1,430 (税込)
単価(ダウンロード版) : ¥1,210 (税込)
アジア女性資料センター発行/夜光社発売
64ページ
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国際平和の基本原則を公然と無視したロシアによるウクライナ侵攻は、世界中に大きな波紋を広げている。軍事的安全保障の加速、エネルギー・食糧安全保障の懸念の中で、農民、都市貧困層、民族マイノリティ、女性、性的マイノリティの人々の安全はますます脅かされている。
ここ日本でも、軍事力増大と改憲の主張は与野党を問わず高まっている。すでに軍事大国である日本が憲法9条という歯止めを外すとなれば、東アジア地域における軍事的緊張を高め、さらなる軍事化を招くジレンマは深まるだろう。それでも、戦争のできる国に向けて改憲を叫ぶ勇ましい声は、7月の参議院選挙を経ていっそう高まっていくと予想される。
このような政治的変化の中で、どんな抵抗が可能なのだろうか。国家の軍事的安全保障の論理によって見えなくされる人びとの安全保障の課題とは何か。参議院選挙が目前に迫るなか、選挙の後を見据えて運動の課題を再確認したいと、この特集を組んだ。(「特集にあたって」より抜粋)
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【特集】深まる軍事化の影で――生存をささえる政治の課題とは
[センターの活動]
字幕捏造だけじゃない! NHK番組『河瀨直美が見つめた五輪』とメディア、フェミニズム
東京五輪を、スポーツを、フェミニスト視点でとらえ直す 『f visions』×『エトセトラ』共催オンラインイベント
パンデミックの経済社会影響とフェミニスト運動の挑戦~カナダと東アジアの経験から
声明 2022国際女性デーに寄せて
[特集]
特集にあたって 本山央子
ウクライナのジェンダー状況に関する緊急分析 UNウィメン、CAREインターナショナル
戦争の後を今、想像しなおす アイダ・ホジク、ジュリアナ・レストレポ・サニン
暴力を支える政治——ロシアのフェミニズムの未来を考える 高柳聡子
非暴力的な関係性に基づく社会を築くために——憲法24条の平和主義を護憲運動に生かす 清末愛砂
日本とウクライナへのまなざし ——辺境の島から 楚南有香子
〈クロストーク〉辻󠄀元清美×申琪榮 政治にうんざりしてる場合じゃないわたしたち~日本と韓国の選挙から考える~
「こどもまんなか社会の実現」ってホント!? ——こども家庭庁法、こども基本法の問題点 —— 小林わかば
置き去りにされている中高年単身女性の貧困問題を政治課題に 船橋邦子
「女性による女性のための相談会」政策提言を終えて ——画期的な“場”を、社会を変える力へ 吉祥眞佐緒
尊厳ある処遇改善を!~介護職員のいのちとくらしを守れ~ 白崎朝子
誰のための利害代表なのか? ——外国籍者の参政権 梁・永山聡子
〈インタビュー〉キムテヨン 外国人参政権を法制化するため国政を目指す
韓国の大統領選挙とフェミニズム 金美珍
[論点]
2022年5月のフィリピン大統領選─フィリピンのリベラル・左派勢力のゆくえ─ 瀬名波栄志
優生保護法がつきつけたもの 長沖暁子
どこまで続く「時代遅れ」─中絶の配偶者同意要件と中絶薬をめぐって 大橋由香子
憲法9条を、世界のルールにしたい! 高木澄子
希望を抱いて『楽しく比例制をめざそう』! 新井祥子
「女性支援法」「AV新法」が成立 編集部
AVやセックスワークをめぐる新しい動き 菊地夏野
[連載]
アラブ世界の女性たち 鳥山純子
フェミ×ナンミン×ピスタチオ 工藤晴子
香港便り 小出雅生
フェミの本棚
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