
『女たちの21世紀』No.17
【特集】女性がいま問う戦後責任
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1999年1月発行
単価 : ¥1320 (税込) (税込・送料別・冊子版)
アジア女性資料センター発行
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「慰安婦」問題が浮上して今年で10年目を迎えますが、日本政府は「慰安婦」制度被害者らを性奴隷にした責任を取らず、半世紀以上たってもその名誉と正義の回復は実現していません。それどころか、最近の日本では侵略戦争を正当化する傾向になりつつあります。
「慰安婦」自身、真相究明や公式謝罪・国家補償とともに責任者処罰なしに正義の回復はないと言っています。被害女性たちの切なる声に応答することが日本の女性として戦後責任を果たす道ではないでしょうか。
このため98年6月に結成されたVAWW-NET Japanが提案した2000年12月の日本軍性奴隷制を裁く「女性国際戦犯法廷」が成功するように全面的に協力したいと思います。戦争と暴力に満ちた20世紀を世界の女性たちの力で法廷を開いて締めくくり、戦争と暴力のない21世紀を迎え、アジアの人々との真の和解を願うからです。VAWW-NET Japanの協力で編集したこの特集を読んで、ぜひとも力を貸していただきたいと、心から期待しています。(巻頭言より要約)
【目次】
2000年「女性国際戦犯法廷」に向けて―座談会 なぜ女性国際戦犯法廷を開くのか 池田恵理子・金富子・西野瑠美子・中原道子・松井やより
’98国際シンポジウム 2000年「女性国際戦犯法廷」をどう開くか
グローバルな支持にこたえて 松井やより/基調講演 「女性国際戦犯法廷」 国際法の発展への貢献可能性 ウスティナ・ドルゴポル/東京裁判をジェンダーの視点で問い直す 内海愛子/告発から責任者処罰へ 西野留美子/誰をなぜ裁くのか 鈴木裕子/「女性国際戦犯法廷」への提案 尹貞玉・松井やより
世界の女性たちへ のアピール
戦時性暴力は裁かれなければならない 松井やより
「慰安婦」問題はいま―「慰安婦」裁判報告
関釜裁判下関判決に思う 花房恵美子/フィリピン「慰安婦」訴訟判決 菅沼友子/在日韓国人元「慰安婦」裁判 山崎ひろ/私の頭は壊れてしまった-中国人「慰安婦」裁判 吉池俊子/中国・山西省10人の女性の提訴とその性暴力の性格 石田米子/亡くなられた「慰安婦」をしのぶ集い など…
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