
『女たちの21世紀』No.90
【特集】LGBT主流化の影で
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2017年6月発行
単価 : ¥1320 (税込) (税込・送料別・冊子版)
アジア女性資料センター発行
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近年、「LGBT」という言葉が主流メディアでもさかんに取り上げられるようになった。いくつかの自治体における同性パートナーシップ制度、私企業によるダイバーシティ制度のあいつぐ導入を軸に、性的マイノリティの可視化が進み、その権利を擁護しようとする動きが注目を集めるようになっている。
だが他方では、「LGBT」という名のもとに多様な性のあり方が実のところは抹消され、その内実が真摯に問われることもなく、単に「特別な性の人びと」を示すのに用いられているケースが数えきれないほどに生じている。
(中略)
この特集は「LGBT」への取り組みや可視化が進む状況にひそむ陥穽とは何であるのかを考えることを目的として企画された。表層的な「性の多様性」の主張が、実は多様な性/生を踏みつぶしているという状況を変える言葉が今こそ必要なのであり、そしてそのための言葉がここに紡がれている。
(「特集にあたってより」)
【目次】
特集にあたって 佐々木裕子/【対談】主流の「強さ」を問い直すために 米津知子・飯野由里子/バックラッシュ・「同性婚」・憲法24条 清水晶子/声を「聞こえないままにする社会」と向き合うために 岡田実穂/【コラム】第4回青森レインボーパレードに参加して 佐々木裕子/【インタビュー】自治体が性的マイノリティの課題解決のためにできること――多様性のある地域を目指して 石坂わたる/【コラム】彼を死に追いやったのはだれか――一橋大学アウティング事件裁判・報告会開催 青木陽子/LGBTが依存症から回復するということ――医療と当事者支援の実践 谷山廣/北京酷児映画展―― 現代中国における性的少数者の文化政治について 于寧/韓国の性的マイノリティと嫌悪勢力――保守プロテスタントのことを中心に 長尾有起/フェミニズムを虹色に 遠藤まめた などなど…
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特定非営利活動法人アジア女性資料センター(AJWRC)
E-mail:[email protected]
http://www.ajwrc.org/
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